ミクロラスボラ・ハナビ 育て方

アクアリウム~AquaLife~
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ミクロラスボラ・ハナビ

学名  : Danio margaritatus
和名  : ミクロラスボラ・ハナビ
別名  : ラスボラ・ギャラクシー / ダニオ ハナビ
分類  : コイ科
原産地 : ミャンマー
体長  : 2㎝程度
寿命  : 1~2年
性質  : 穏和(臆病)
飼育難易度 : ★★★☆☆

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特長

ミクロラスボラ・ハナビの一番の特長は名前の通りダークブルーの体に散らばる花火のような白い模様で、別名にも宇宙に散らばる星々をイメージしてラスボラ・ギャラクシーと呼ばれており、名前から特徴がよくうかがえます。
また名前に”ミクロ”とつくように小型の熱帯魚の中でもかなり小さい部類になります。小型で有名なネオンテトラは体長が5㎝程になりますが、ミクロラスボラ・ハナビは大きくても3㎝程までにしか成長しません。そのため、混泳の相手には気をつけないとぱくっと食べられてしまう可能性があります。

メスの成魚 ミクロラスボラ・ハナビ

ミクロラスボラ・ハナビの性格はとても穏和ですが臆病でもあるため、基本的には単独飼育がおすすめです。混泳相手がいるとストレスを受けやすくなり、寿命が縮む可能性があります。
基本的に穏和ですが小型の熱帯魚には珍しく、フィンスプレッディングを行います。綺麗なミクロラスボラ・ハナビのフィンスプレッディングは見とれてしまうほど美しいです。突いたりして体を傷つけることはないので飼育している方はぜひ観察をしてみてください。

フィンスプレッディングとはオス同士がヒレを広げて縄張りやメスを懸けて闘争することです。
ベタはフィンスプレッディングをする熱帯魚として有名です。

メスとオスの見分け方は色揚げされた成魚ではとても簡単で、全体的に色が濃くヒレに黒い線がはっきりと見えるのがオスで、全体的に色が薄くヒレに黒い線が見えないのがメスになります。

左がオス 右がメス

(熱帯魚・生体)
ミクロラスボラ・ハナビ

飼育環境

水質

ミクロラスボラ・ハナビに適した水質は弱酸性から中性でpHでいうとpH5.5~7になります。
適応力が高く水質にはうるさくない方ですが、水質の変化には弱いため水合わせはしっかりと行いましょう。

水温

ミクロラスボラ・ハナビは小型の熱帯魚で生息地は東南アジアの温かい地域に生息しているため水温は22℃~27℃の範囲で保ちましょう。
長生きで健康的に飼育したい方は25℃をできる限り一定に保つように水槽用のヒーターやクーラー、ファンなどを使用するようにしましょう。

繁殖を目指している方は水温を高めに保つと稚魚の姿が見れるかも?

レイアウト

ミクロラスボラ・ハナビは臆病な性格をしているので水草などを使用して隠れることができるレイアウトにしましょう。

また、弱酸性~中性を好むのでソイルを使用すると水草にもミクロラスボラ・ハナビにも良い環境ができます。

ミクロラスボラ・ハナビは小型の熱帯魚の中でも小さく普通の小型の熱帯魚が食べるような餌では大きすぎて食べれないこともあります。そのため粒が小さい餌を与えるかフレーク状のものを指などですりつぶして与えるようにしましょう。
定期的にブラインシュリンプを与えることで栄養をしっかりと取らせることができます。

餌自体へのえり好みはしない方なので食べられる大きさのものならなんでもいいです。

食いつきは良好ですが餌を食べれないとすぐに痩せてしまうので、他の熱帯魚と混泳している場合は餌を食べれていないこともあるので注意をして給餌しましょう。

慣れてくると餌くれダンスをするようになるのでとても可愛いですよ。

餌への食いつきが悪い時は人の気配を感じて食べていない可能性があるので、餌を水槽に入れたら水槽から距離をとってあげましょう。

混泳

ミクロラスボラ・ハナビは穏和な性格をしていることから混泳には問題ありませんが、混泳相手はしっかりと吟味する必要があります。
成魚の大きさになっていない個体は単独飼育をすることが良いでしょう。

おすすめの魚の特徴

  • 小型の熱帯魚
    大きい熱帯魚だと誤って食べられる可能性があるため
  • 性格が穏和もしくは他の魚種に興味を示さない熱帯魚
    攻撃的な魚種と混泳させると追いかけまわされたり突かれたりとストレスが多くなってしまうため

混泳可能なおすすめの熱帯魚

病気

ミクロラスボラ・ハナビは一度病気にかかると完治せずにそのまま亡くなってしまうことが多いです。
そのため水槽内の環境は住みやすい環境を保つことを心がけましょう。
特に購入して1か月は新しい環境になれるまでストレスから病気になりやすいので注意して観察をしてあげましょう。

病気は早期発見・早期治療が鉄則です!
自分の元に来てくれた可愛い魚たちですから、できる限り毎日観察をしてあげましょう。

ミクロラスボラ・ハナビがかかりやすい病気

白点病
白点病はヒレに白い斑点ができ、それが全身に広がっていく病気です。体力がない時によくかかる病気ですので輸入されてすぐの個体や購入してすぐの個体はよく観察をしてあげましょう。
もし白点病の症状が出てしまった場合はその個体をすぐに別の水槽に隔離し、塩浴やメチレンブルーなどでの薬浴を1週間ほどさせてあげましょう。

おぐされ病
おぐされ病はヒレが腐ったかのようにボロボロになってしまう病気です。
もしおぐされ病の症状が見受けられる場合は水替えを頻繁に行うようにするか隔離してヒコサンZなどを使って薬浴をさせましょう。塩浴は逆効果になる可能性があるので控えておきましょう。

穴あき病
穴あき病は体に穴が空いたように外傷ができる病気で、鱗が剥がれてしまいます。鱗が剥がれた部分は肉が覗き、そこからウイルスや寄生虫にかかりやすくなることから他の病気も併発してしまう可能性が高い病気です。
もし穴あき病になってしまった場合はその個体をすぐに別の水槽に隔離し、塩浴やグリーンFゴールドリキッドなどでの薬浴を1週間ほどさせてあげましょう。

繁殖

ミクロラスボラ・ハナビはコイ科には珍しく水槽内での繁殖を目指せる魚です。繁殖自体もしっかりと飼いこむことで比較的簡単に楽しむことができます。

繁殖は元気のよい親魚と水草(ウィローモス)が植わっている環境で水温が27℃以上になると繁殖期に入り、オス同士で縄張り争いやメスを巡ってフィンスプレッディングを行うようになり、ペアができると寄り添い合うように泳ぐ姿が見られるようになります。そのうち稚魚の姿を見ることができるようになります。

ミクロラスボラ・ハナビの稚魚育成についてはこちらの記事を参考にしてください。
ミクロラスボラ・ハナビ 稚魚育成日記① 稚魚生誕~1ヶ月

ミクロラスボラ・ハナビ 稚魚育成日記② 2ヶ月経過
ミクロラスボラ・ハナビ 稚魚育成日記③ 100日経過
ミクロラスボラ・ハナビ 稚魚育成日記④ 6カ月経過

ミクロラスボラ・ハナビはひも状のものに産卵をするのでウィローモスを水槽内に入れておくとそこに産卵してくれるようになります。

ミクロラスボラ・ハナビの稚魚 生後1週間

こちらの記事もおすすめなので良ければ覗いていってみてください。
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