ソフォラ・リトルベイビー 挿し木の仕方

育て方
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ソフォラ・リトルベイビーはジグザグに伸びた枝に小さな丸い葉っぱをつけるとても可愛い観葉植物です。”メルヘンの木”と言われることもあり、最近人気がある植物の一つです。今回はそんなソフォラ・リトルベイビーを自宅でも簡単に増やせる挿し木のやり方について初心者向けに徹底解説していきたいと思います。必要なもの、挿し木に適した時期、枝の準備から発根管理までの手順を、実際に挿し木をした際の写真付きで分かりやすく紹介します。失敗しやすいポイントとその対策もまとめました。

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ソフォラ・リトルベイビーってどんな植物?

ソフォラ・リトルベイビーは、ジグザグに折れ曲がりながら伸びる枝に、小さくて丸い葉をたくさんつける観葉植物です。その可愛らしい雰囲気から「メルヘンの木」とも呼ばれ、近年インテリアグリーンとして人気が高まっています。

マメ科クララ属(ソフォラ属)の植物で、原産地はニュージーランド。乾燥に強く生命力があり、初心者でも比較的育てやすい植物として知られています。詳しい基本の育て方については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

ジグザグな枝を魅せるソフォラ・リトルベイビー
ジグザグな枝を魅せるソフォラ・リトルベイビー

今回の実践内容|挿し木でソフォラ・リトルベイビーを増やす

挿し木ってなに?

挿し木とは、カットした茎や枝を土に挿して発根(根が出ること)させ、もとの株とは別の1つの植物として増やす方法です。種から育てる「実生(みしょう)」と違って、親株と同じ性質を受け継いだ株を短い期間で増やせるのが特徴です。

挿し木は、種を蒔いて増やすのが難しい植物や、開花・結実まで時間がかかる植物を増やす方法としてよく使われます。ただし植物によって挿し木のしやすさ(向き不向き)が異なるので、事前に調べてから挑戦することをおすすめします。

ソフォラ・リトルベイビーは、正しい手順と挿し木後の管理さえ押さえれば、初心者の方でも発根を狙える植物です。今回は剪定で出た枝を活用して、実際に挿し木にチャレンジした様子をお届けします。

この記事の見通し
①必要な道具の準備 → ②適した時期の確認 → ③枝の下処理 → ④水揚げ → ⑤土に挿す → ⑥発根までの管理、という流れで進めていきます。写真付きで手順を紹介しているので、順番に読み進めれば迷わず作業できますよ。

準備するもの・こと

挿し木を始める前に、必要な道具と適した時期を確認しておきましょう。あらかじめ準備をしておくことで、枝を切ってから土に挿すまでの時間を短くでき、発根の成功率アップにつながります。

挿し木に必要なもの

挿し木に必要なものは、下のリストを参考にしてください。

  • 挿し木する植物(今回はソフォラ・リトルベイビー)
  • 挿し木用土
  • 清潔な剪定鋏
  • バケツや計量カップなど水が入る容器
  • 発根促進剤(発根を助ける薬剤)
  • 清潔な鉢(穴の空いた育苗ポットなど)

今回使用したものはこちらです。

挿し木に適した時期は?

挿し木する植物全般に言えることですが、挿し木に適した時期はその植物の成長期です。また、挿し木には保湿(湿った状態を保つこと)が大切なので、湿度の高い梅雨の時期も適しています。

ソフォラ・リトルベイビーの場合は、真夏と真冬を避ければ挿し木は可能です。ただ、成功率が高いのは気温が安定して発根しやすい20~25℃前後になる、春(4~6月)から梅雨にかけての期間になります。はじめて挿し木に挑戦する方は、この時期を狙うのがおすすめです。

真夏(気温35℃以上)は挿し穂(挿し木用に切った枝)の乾燥が早く、真冬(気温10℃以下)は発根に時間がかかり、その間に枝が傷んでしまうことがあります。時期を選べるのであれば、無理に真夏・真冬に挑戦しない方が成功率は高くなります。

ソフォラ・リトルベイビーの画像
ソフォラ・リトルベイビー

ソフォラ・リトルベイビーの挿し木手順

ここからは、実際にソフォラ・リトルベイビーの挿し木を行った手順を写真とあわせて説明します。手順に沿って作業すれば、初心者の方でも簡単に挿し木ができますよ!

挿し木は発根することを保証したものではありません。実際に発根するかどうかは、環境や運によるところもあります。何本か挿し穂を用意しておくと、成功率を実感しやすくなります。

1. 挿し木用の枝を準備する

まずは、挿し木するための枝を手に入れます。ソフォラ・リトルベイビーの挿し木に向いている枝は、勢いが良く元気な枝で、長さが10cm以上あると発根率が高くなります。

挿し木のためだけに枝を切って準備するのも良いですが、剪定を行った際に出てきた枝を使用すると、無駄がなくおすすめです。剪定のやり方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ソフォラ・リトルベイビー 剪定の仕方
ソフォラ・リトルベイビーの剪定方法を紹介

挿し木用の枝を準備できたら、次は下処理をしていきます。まずは余計な葉っぱを取り除きます。だいたい上から3~4枚程度を残して、下の葉っぱは全て切り取りましょう。これは葉っぱからの蒸散(植物が水分を放出すること)を防ぐためです。

挿し木をしてすぐの枝はまだ根が出ておらず、十分に水を吸収できず乾燥に弱くなっています。そのため、できるだけ葉からの水分の蒸散を防いであげることが目的です。また、切り口を斜めにして水を吸い上げる表面積を大きくしてあげることで、より多くの水を吸い上げることができます。

切口を斜めにしたもの
切口を斜めにしたもの

2. 枝を水につける(水揚げ)

挿し木用の枝を準備できたら、次は「水揚げ」を行います。挿し木の「水揚げ」とは、土に挿す前に一度、挿し穂を水に浸けることをいいます。

根を失った枝は乾燥しやすく、そのまま挿し木をすると枯れてしまうことがあります。それを防ぐために水揚げを行います。この一手間が、挿し木の成功率をぐんと高めてくれます。

浸ける水にも一工夫を加えます。水にメネデール(植物の活力剤)を入れることで発根を促進させます。ルートン(発根促進剤)を使用する場合は、水揚げした後、土に挿す前に切り口に塗り込みましょう。

水揚げの時間は、ソフォラ・リトルベイビーの場合は2~3時間ほどで大丈夫です。

水揚げの時間は植物によって変わります。ソフォラ・リトルベイビー以外の植物で挿し木に挑戦する場合は、事前にどれくらいの時間が適切なのかを調べておきましょう。

3. 土を準備する

挿し木で失敗する大きな原因の一つが土です。この挿し木の土を間違えると、挿し木は成功しにくくなります。そのため、土はしっかりと準備しましょう。

「しっかりと準備する」といっても、難しいことではありません。ホームセンターなどに売っている挿し木用の土か、赤玉土の小粒を用意すればOKです。個人的には、挿し木用の土を用意することをおすすめします。

挿し木をする土の条件は、次の3つです。

  • 清潔であること
  • 栄養がないこと
  • 排水性が良いこと

上記の3つの条件に当てはまっているのが、挿し木(種蒔き)用として売られている土や、赤玉土になります。あとは清潔な鉢に土を入れるだけで、挿し木のための土の準備は完了です。

4. 枝を挿す

さあ、最後の工程です!1と2で準備した枝を、3で用意した土に挿すだけです。

挿すときに切り口を傷つけないよう、爪楊枝などで土に誘導の穴を開けておくとやりやすいですよ。最低でも3cmほどは土に挿しておきましょう。

挿木したもの
挿木したもの

挿し木後の管理方法

挿し木は、準備をして挿すまではもちろん大事ですが、挿し木をしてからの管理もとても重要になります。

挿し木をしてすぐの枝は、まだ十分に土から水を吸い上げることができません。そのため、乾燥させないことがとても重要です。乾燥させてしまうと、すぐに枯れてしまいます。

挿し木を乾燥させないための管理方法はいくつかありますので、下に紹介します。自分に合ったものを選んで管理しましょう。

腰水管理は、鉢が3分の1ほど浸かるくらい、容器の中に水を入れて鉢を浸からせておく管理方法です。水を入れておくだけでいいので、とても簡単な方法です。注意点としては、水が腐らないように2日に1度くらいの間隔で水を入れ換えてあげましょう。

ビニール管理は、鉢をビニールなどで覆い、乾燥を防ぎつつ湿度を高めてあげる方法です。葉からの乾燥を防ぐことができ、乾燥にいちばん強い管理の仕方です。ただし、湿度が高いとカビが発生してしまうことや、気温が高くなると蒸れてしまうことがあります。カビや蒸れは植物を腐らせてしまうので注意しましょう。適度に通気性を持たせてあげるか、ビニールなどで包んだ中の空気を毎日入れ替えてあげましょう。

水遣り管理は、土の表面が乾き出したら水をたっぷりとやり、乾燥しないようにする方法です。この方法では他の方法に比べて灌水するため、用土の通気性が良くなります。また、清潔な状態を保ちやすい管理方法です。こまめに鉢の様子を見て水遣りができるのであれば、この方法が良いでしょう。

挿し木して1週間ほどは腰水管理やビニール管理を行い、その後に水遣り管理に切り替えるのがおすすめです。挿し木の置き場所は明るい日陰に置き、直射日光は避けるようにしましょう。

発根したかどうかの確認は難しいですが、1ヶ月ほど経過した挿し木の葉に張りと艶があれば、発根していると考えられます。また、新芽が出てくるのも発根している合図になるので、よく観察してあげましょう。

発根後は、肥料のある土に植え替えたり、そのまま液肥をあげるなどして管理するのも良いでしょう。ただし発根後すぐの根は傷みやすく、植物にとってもストレスになるので、あまり根をいじらないようにして植え替えることが大切です。個人的には、植え替えの季節(春から秋)ではない場合は春になるまではそのままでも良いと思います。

根が出た様子
根の様子

せっかく挑戦した挿し木がしおれてしまう…という経験は、私自身も何度もあります。ここでは、初心者の方がつまずきやすいポイントを4つご紹介します。当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

  • 挿し穂の乾燥:水揚げをせずにそのまま挿してしまうと、根が出る前に枝が乾いて枯れやすくなります。
  • 土の過湿:水をあげすぎて土が常に濡れた状態になると、切り口が腐ってしまうことがあります。土の表面が乾いてから水をあげる意識が大切です。
  • 季節外れの挑戦:真夏や真冬に無理に挿し木を行うと、発根する前に枝が弱ってしまうことがあります。できるだけ春から梅雨の時期を選びましょう。
  • 直射日光に当てすぎる:発根前の挿し穂は根から水を吸い上げる力が弱いため、強い日差しに当てると葉から水分が奪われて弱ってしまいます。明るい日陰で管理しましょう。

1本だけだと不安な方は、複数の挿し穂を同時に挑戦してみましょう。すべてが発根するとは限らないので、数本まとめて挿しておくと、発根の成功をより実感しやすくなります。

Q1:挿し木は何本くらい同時に挑戦してもいいですか?

A:本数に決まりはありません。発根しない枝が出てくることもあるので、はじめて挑戦する方は3~5本程度を同時に挿しておくと、成功の確率を実感しやすくおすすめです。

Q2:発根促進剤(ルートンなど)は必ず必要ですか?

A:必須ではありませんが、使用すると発根率が上がりやすくなります。特に挿し木に慣れていない方は、失敗のリスクを減らすためにも使用することをおすすめします。

Q3:発根までどれくらいの期間がかかりますか?

A:気温や環境によって差がありますが、目安として1ヶ月前後です。葉に張りと艶が戻ってきたり、新芽が出てきたりしたら、発根しているサインと考えて良いでしょう。

Q4:挿し木後、葉がしおれてきました。枯れていますか?

A:すぐに枯れているとは限りません。発根前は水分を十分に吸収できず、多少しおれることがあります。ただし、幹や枝がブヨブヨと柔らかくなっていたり、変色していたりする場合は、腐敗している可能性が高いので取り除きましょう。

ソフォラ・リトルベイビーの挿し木について、実際の様子を織り交ぜながら説明してきましたが、いかがでしたか?ポイントを下記にまとめました。

  1. 元気な枝を10cm以上の長さで準備する
  2. 下の葉を取り除き、切り口を斜めにカットする
  3. 挿す前に2~3時間ほど水揚げをする
  4. 清潔で排水性の良い挿し木用土に3cm以上挿す
  5. 明るい日陰で乾燥させないように管理する

この基本を押さえれば、初心者の方でもソフォラ・リトルベイビーの挿し木に挑戦しやすくなります。これを機に、ぜひ挿し木にチャレンジして、可愛らしいメルヘンの木をご自宅でも増やしてみてください!

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