ソフォラ・リトルベイビー 根腐れ

観葉植物~GreenLife~
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観葉植物の中でもソフォラ・リトルベイビーは枝がジグザグに伸び、そこに小さな丸い葉っぱをいくつもつけるとても可愛いらしい植物です。”メルヘンの木”や”はてなの木”などと言われることもあり、ホームセンターなどにも販売されており、観葉植物好きには馴染みがあり人気のある植物の一つです。今回はそんなソフォラ・リトルベイビーが枯れてしまう多くの原因である”根腐れ”について説明をしていきたいと思います。
根腐れは予防と早期発見早期対応が重要になるので、根腐れの知識と日々の観察がとても大切だと思いますので、ぜひこのブログが皆さんのソフォラ・リトルベイビーに役立つと嬉しいです。

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まずは根腐れが何なのかを知っておく必要があります。もうそんなことは知っているという方も確認のため目を通しておくと良いかもしれません。

根腐れとは読んで字のごとく植物の根が腐ってしまうことです。根の先端から腐り始め、やがて植物全体をぶよぶよの腐った物体やカサカサの枯れた物体へと変えてしまう恐ろしい病気なんです…

特にソフォラ・リトルベイビーにとっては自生しているニュージーランドとは違い日本の夏は暑く湿度がかなり高いです。そのためソフォラ・リトルベイビーは日本の蒸れに弱く、根腐れを起こしやすい植物になります。
ソフォラ・リトルベイビーが根腐れを起こした場合は他の観葉植物に比べて幹が細いため、ぶよぶよというよりも茶色くカサカサの枯れた状態になることが多いです。

ソフォラ・リトルベイビー全体がカサカサの枯れた状態まで進行しているとすでに手遅れ…なんてことになってしまいますので、日々の観察と対処方法を身につけて、ソフォラ・リトルベイビーを大切に育ててあげてください!

このブログを見ている方にはすでにソフォラ・リトルベイビーが根腐れになってしまっていて手遅れになっている方もいるかもしれませんが、諦めないでください!本体がダメでも命を繋げることはできるかもしれません!下記のリンクから挿し木に挑戦してみてください。

ソフォラ・リトルベイビー 挿し木の仕方

根腐れで枯れている様子

根腐れがどういったものか分かったけれど、どうして根腐れが起きてしまうのか気になりますよね。

根腐れの原因を調べると水のやりすぎだと出てきますが、これは根本的な原因ではありません。水のやりすぎで根腐れが起きてしまうのであれば水耕栽培なんてものはできませんよね。

では、なにが原因なのか?

ズバリ 原因は酸素不足です!!

ソフォラ・リトルベイビーを含む植物も動物と同様に生きているので酸素を必要とします。大部分は葉から呼吸をしますが根も細胞から呼吸をしています。
少し詳しく書くと、根の呼吸は水に溶けている溶存酸素と土のすき間にある空気の酸素を利用しています。
水耕栽培などでは常に空気を含んだ新鮮な水を供給しているため、根は水に溶け込んだ溶存酸素で呼吸するので水浸しでも酸素不足になることがなく、根腐れが起きないということです。

では、酸素不足が根腐れの原因になるのはどうしてなのか気になりますよね?

簡単に説明すると、何かしらの要因で根の周りから酸素がなくなるとします。すると細胞が呼吸できなくなり根の細胞そのものを維持できなくなってしまいます。維持できない細胞は当然ですが、壊死してしまいます。すると壊死した細胞をエサにして嫌気性微生物が増殖し、根を腐らせていきます。

これが根腐れであり、根腐れの原因が酸素不足であるということです。

では、どういった環境が酸素不足になりやすいのでしょうか。ソフォラ・リトルベイビーが特に根腐れしやすい要因について見ていきましょう!

市販の培養土のみで育てた結果、根腐れをした株

まずは水と土です。
水のやりすぎだけで根っこを酸素不足にしてしまうのではなく、水やりの頻度と使われている用土によって根腐れが起きるかどうかは変わってくるので水と土はセットで考える必要があります。

粘土質な土と軽石のような土を比べてみてください。どちらとも毎日水やりをたっぷりとした場合、粘土質の土ではべちゃべちゃになって通気性が悪くなっているのが想像できると思います。逆に軽石のような多孔質の土では排水性がよく、毎日水やりをしてもべちゃべちゃになることはなく、通気性もいいので根に酸素が行き届いているのが想像できると思います。
このように水やりの頻度と土の関係が根腐れに大きく関係しているのが分かると思います。

つまり、根腐れをするかどうかは使用している用土が関係しているということです。ソフォラ・リトルベイビーによく使用されている培養土や腐葉土は保水性が高いので水やりの頻度が過剰で通気性が悪くなると根腐れを起こしやすいです。
また培養土や腐葉土に混ぜて使われる赤玉土は排水性もありますが、保水性も高く、水やりの頻度次第では根腐れを起こすことがり、腐葉土などに比べて排水性があるからと油断していると季節によっては過湿によりあっという間に根腐れを起こしてしまうので気をつけてください。

培養土や腐葉土は保水性が高いので根腐れを起こしやすいと勘違いしてしまいますが、培養土や腐葉土でも微生物がしっかりと働き、団粒構造(土が粒状になり隙間ができることによって通気性がいい状態のこと)を構築できている土であれば根腐れを起こす可能性は低くなります。ただし、培養土や腐葉土の管理が悪くカビなどが発生している土だと根腐れが起こる可能性がぐんっと高くなります。

さらにいうと、用土の上に化粧石などを敷き詰めている場合は湿気がこもりやすくなり、通気性を悪くし、用土を乾きにくくしてしまいます。
また、鉢によっては底に水が溜まりやすかったり、鉢をおしゃれに見せるために鉢入れに入れているのも通気性を悪くし用土が乾きにくくなり根腐れを誘発する原因になります。
ソフォラ・リトルベイビーは根腐れをしやすい植物なので化粧石をしている方は特に夏場は風通しの良いところに置き、鉢が太陽で熱くなりすぎないように気を付けましょう。

ソフォラ・リトルベイビーを育てるうえでの基本的な用土は下記のリンクに紹介してありますが、もし環境が悪く根腐れが心配な方もしくは根腐れを起こしてしまった方は、基本的な用土に軽石もしくは鹿沼土を混ぜて(すでに入っている場合は配合を増やして)あげて、根腐れをしないように排水性と通気性を確保してあげるといいでしょう!

ソフォラ・リトルベイビー 育て方

 

水やりのポイント!
決まった日や曜日、間隔で水やりをするのはNG!
その時の天気や気温などで乾き具合は変化します。鉢を持って軽くなっていれば水やりをするように心がけください。
また、水が少なくて枯れてしまわないか心配になる方もいるかもしれませんが、葉水(葉に霧吹きをする)を毎日やっていれば水枯れを起こすことはほとんどありません。

次に肥料による根腐れについてです。

肥料で根腐れをしてしまうのは意外かもしれませんが、肥料の与えすぎによって肥料焼けという現象が起き、それが原因で根腐れを引き起こしてしまいます。

肥料焼けとは、化学肥料の過剰による浸透圧が原因で起きます。過剰に化学肥料を施した場合に土の中の水に化学肥料が溶け込んだ高濃度の水ができます。逆に根に含まれている水分は化学肥料が溶け込む前の低濃度の水になります。浸透圧の関係で根の中にある低濃度の水分は周りの化学肥料が溶け込んだ高濃度の水分と入れ替わり、根の中の水分が過度に肥料が溶け込んだ状態になります。このような状態になると必要としている低濃度の純粋な水の量が足りない状態となり、根の細胞が死に根腐れを引き起こしてしまいます。

ソフォラ・リトルベイビーのためと思い施した肥料が原因で枯れてしまっては本末転倒です…
肥料は用法用量を守って与えましょう。

万が一、肥料を与えすぎた場合はたっぷりのお水で土の中の水を入れ替えてあげましょう。
根の周りの水を新鮮な水に入れ替えてあげることで浸透圧の影響を最小限に抑えることができ、根腐れを予防できます。
肥料は適切に!

植物にとって根腐れを起こさないことが一番大切なことですが、万が一根腐れを起こしてしまった場合はどれだけ早く異変に気づき対応できるかが大切になります。
では根腐れしているソフォラ・リトルベイビーはどのような症状が現れるのでしょうか。根腐れの症状をひとつずつ見ていきましょう。

・葉が茶色くなりぽろぽろと落ちる

・幹が茶色くなる

・土がカビ臭い

・水はけが悪い

根腐れを起こしているソフォラ・リトルベイビーは通常の根に比べて水を吸い上げることができません。根からの水の吸い上げが不十分の場合は、葉からの蒸散を防ぐために落葉させようとします。
なので根腐れのソフォラ・リトルベイビーは葉が黄色くなりぽろぽろと落葉してしまいます。

葉の色は緑だけど少し触れただけでぽろぽろと葉が落ちてしまう場合があります。この場合もうまく水を吸い上げることができていないので根腐れを起こしている可能性があります。
葉の色で判断せずに、葉に少し触れてみてぽろぽろと落ちないかどうか確認をしましょう。

普段は緑色が見える幹が焦げ茶色に近い色をしている場合その枝は水枯れを起こしています。水をあげているのに水枯れをしてしまっているのは根腐れを起こしており水を吸い上げられていない証拠です。

一度枯れた枝は元に戻ることはないので茶色くなった枝は緑の枝のところまでカットしてあげましょう。見栄えも良くなり枯れの進行も止めることができますよ!

カビが発生するほど通気性が悪くなっている場合、根腐れが起きている可能性がかなり高いです。表土にもやっとしたカビが生えていたり土からカビ臭い匂いがした場合は要注意です。
このような場合はすぐに通気性の良い土に植え替えましょう。

水やりをした際になかなか水がはけていかず鉢の中に水が溜まってしまう場合は、土の隙間がなく通気性が悪くなっており、根腐れを起こしやすい状態になっています。この他にも鉢の中が根でぱんぱんになってしまった場合も水はけが悪くなりますが、どちらの状態でも早めに植え替えた方が良いので植え替えをしましょう。

根腐れで生命力がない様子

根腐れは早期発見がとても大切です。
毎日の観察でソフォラ・リトルベイビーの根腐れに気づいたら、すぐに対応してあげましょう。
でも、根腐れのソフォラ・リトルベイビーはどうしてあげたらいいか分からない方もいると思うので根腐れした場合の対応を紹介します!
しつこいようですが根腐れは早期発見早期対応がとっっっっても大切になりますので、根腐れの対応方法を確認しておきましょう!

まず根腐れの可能性がある場合は植え替えをしましょう。根腐れの場合、土がカビなどの繁殖によって不潔になっている可能性が高いため清潔な土に替えてあげましょう。
また植え替えのときに根腐れを起こしてしまっている根を切って整理してあげることによって根腐れの進行を止めることもできます。

植え替えについては土と水のところを参考にしてみてください。

植え替え後は風通しのいい半日陰の場所(直射日光が当たらない明るい場所)に一週間ほどおいて管理しましょう。ソフォラ・リトルベイビーの葉がぽろぽろと落ちず張りがあれば少しずつ日に当てて管理しましょう。
新芽が出てきてくれれば根腐れから復活です!

根腐れは根腐れかもしれないと気づいたときにはすでに手遅れになってしまっていることがほとんどです。毎日ソフォラを観察していた私でも根腐れしていることに気づいてから植え替えをして通気性をよくしましたが復活できませんでした。(正確には一度復活しましたが体調が万全にならず、ずるずると体調が崩れて枯らしてしまいました)

ですので根腐れは根腐れにならないことが最も重要になります!
というわけで、誰でも簡単に取り入れやすい根腐れの対策を紹介しますのでぜひ参考にしてください!

・”土”で対策

・”置き場所”で対策

・”余計なことはしない”で対策

まず根腐れを起こさないために需要なことは「土」です。土を水はけのよい土の配合にすることで通気性を良くして根腐れを予防します。

市販の多肉専用の用土や培養土に軽石もしくは鹿沼石を混ぜることによって水はけのよい土にすることができます。その他にもゼオライトを入れると保肥性もありつつ乾燥材としての機能もあるので試してみる価値があります。

ここで注意してほしいのが赤玉土です。ソフォラ・リトルベイビーの用土には赤玉土を配合することが多いですが赤玉土は排水性もありますが保水性も高いので根腐れを予防する目的の土の配合では少なめにするのがいいと思います。赤玉土は優秀な土ですが風通しが悪い場所などでは保水性のせいで根腐れを起こす原因になる可能性もあるということを頭に入れておきましょう。

ソフォラ・リトルベイビーは日当たりと風通しが良い場所を好みます。特に根腐れに関係するのが風通しです。特に風通しは最重要です。

家の中はサーキュレーターなどを回して空気を循環させていない限りは風通しは悪いと考えてください。特に部屋の角は空気が滞留しやすいので少しでも空気が動く場所へ移動してあげましょう。

また水やりをしたあとは2~3時間ほど外の風に当ててあげることで土の渇きが良くなるので試してみてください!ただし、夏場の直射日光には注意してください。夏の直射日光に当ててしまうと蒸れて根腐れしてしまう可能性があります。

外で育てている方は直射日光で蒸れてしまうことだけを気をつけてもらえればOKです。管理しやすいように雨のあたらない軒下がベストです。

ソフォラ・リトルベイビーを可愛くおしゃれに飾るために化粧石や鉢カバーをつけたい人は多いと思いますが、これがソフォラ・リトルベイビーを根腐れにしてしまうことになります。

私たちにとっては可愛くおしゃれに飾るために必要なことであってもソフォラ・リトルベイビーにとっては”余計なこと”になってしまいます。この余計なことをしないことが根腐れの対策になります。

ソフォラ・リトルベイビーをインテリアとして飾りたい気持ちは分かりますが、健康的に育ってこその魅力であり、枯れてしまっては元も子もないので、あまりおしゃれに気を取られずにソフォラ・リトルベイビーのことを第一に考えてあげましょう。
根腐れを起こさないことこそがソフォラ・リトルベイビーを可愛くおしゃれに飾るためのコツだと私は思います。

ソフォラは可愛くてインテリアとして部屋にオシャレに飾りたいと思いますが、風が通らない場所や化粧石、鉢カバーなどは根腐れを誘発してしまう可能性があります。困ったものですよね…
こんなことを言っていても仕方がないので、ソフォラ・リトルベイビーのためにできる限りのことはしてあげて、これからも根腐れには気をつけてソフォラ・リトルベイビーを可愛くオシャレに楽しみましょう!

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