どうも初心者ブロガーのととです。
やっと雨があがって晴れ間が覗くようになり、夏らしさが戻ってきたこの頃ですが、気づいたら夏休みが残り1週間もないところがほとんどではないでしょうか。
そしてこの記事を開いている人は、読書感想文を書こうとしている人のなかでも読書が苦手な人が多いのではないでしょうか。
そんな人にもおすすめなのがサン=テクジュペリ著『星の王子さま』です。
以下におすすめのポイントを紹介しますので、読書感想文の本選びの役にたてると嬉しいです♪
(本・小説)
『星の王子さま』 サン=テクジュペリ著
読書感想文におすすめ『星の王子さま』とはどんな本なの?
誰もが一度は聞いてことのある物語の題名だと思う『星の王子さま』ですが、実際に読んだことがなかったり、読んでもいまいち理解できなかったと感じたり、意外としっかりと内容を知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこでまずは『星の王子さま』がどんな本なのかを簡単に紹介します。
主人公はパイロット?
アニメやドラマ、小説、物語、これらの全てに共通する重要な要素が主人公です。
どんなにアニメーションがきれいだったり、ストーリーが良くても主人公がぱっとしないとすべてが駄作に感じてしまいますよね…
それじゃ『星の王子さま』の主人公がいったい誰なのか、皆さんは知っていますか?
え、『星の王子さま』っていうくらいなんだから主人公は金色の髪の可愛い王子さまじゃないの?と思われるかもしれませんが、違うんです!
主人公はパイロットの「僕」なんです!
えぇ!そうだったのか!と驚く人もいるんじゃないでしょうか。実は私も驚いた1人だったりします(笑)
ではどうして『星の王子さま』っていう題名なんでしょうか。
題名は主人公と同様に物語の重要な要素の一つなので、その題名になった意味や理由があります。
そのことについて次で説明します。
ほとんどが王子さまの思い出話?!
主人公はパイロットの「僕」ですが、実は『星の王子さま』の話の半分以上が王子さまの思い出話なんです。
王子さまが住んでいた星の話から地球に来るまでに旅をしてきた話、地球にきてからの話が象徴的な登場人物(バラやキツネも含む)と共に語られています。
この思い出話を柱に主人公の「僕」は王子さまを理解していき、目に見えない大切なものを手に入れることができる、という物語なのです。
この本のタイトルが『星の王子さま』なのは、主人公が王子さまとの出会いを記録した物語だからなのです。
どんな話の本なの? テーマを紹介
本の詳しい内容は実際に読んでみてください。
誰かの書いたあらすじや要約を見てからその本を読むかどうか決めることも一つの方法だとは思うのですが、『星の王子さま』はぜひ自分の心と向き合って自分自身の言葉で読んでみてください。
そんなに長い話でもないので本が苦手な人でも読み切れるはずです。
そうはいっても、なにかとっかかりがあった方がいいと思いますので、
ここでは簡単に『星の王子さま』のテーマについて私の考えを紹介しておきますので参考にしください。
この本のテーマ、それは「見えない」です。
とくに大人には見えなくなったものの大切さが大きなテーマになっています。
『星の王子さま』を読んでいると気づくと思いますが、大人たちには見えないものがたくさん出てきます。
一番最初に出てくる見えないものは、主人公が子供のころに描いた絵の大蛇ボアのお腹の中にいる象です。
皮肉なことに次に出てくる箱の中の羊は主人公が王子さまに描いてあげたにもかかわらず主人公には見えません。それは主人公が大人になって大切なものが見えにくくなっているということだと思います。
そんな大切なものが見えにくくなっている主人公が王子さまとの出会いで大切なものに気づき直すというのが『星の王子さま』の解釈の一つだと思います。
(もちろん他の捉え方をする人もいると思いますが、『星の王子さま』は哲学的な要素もあるのでいろいろな考え、捉え方があって当然だと思います)
心で見なければものごとはよく見えない
本当に大切なものは目に見えない
この普遍的なテーマだからこそ全世界で『星の王子さま』は読んだ人の心に残り愛され続けているのだと思います。
おすすめの理由
簡単に『星の王子さま』について紹介しましたが、せっかくなので私がおすすめする理由をまとめておきます!
本を手に取るきっかけになればいいかな、と思います☆彡
読書感想文を書く上でのおすすめのポイントになりますが、普通に読んでもらいたいと思うようなおすすめのポイントでもあるので、読書感想文を書かない人も見ていってください!
おすすめ① 自分なりの考えでいい
まず最初のおすすめのポイントは、自分なりの考えや意見でいいということです。
だいたいの本は、読んだ人のほとんどが同じ捉え方をするものですが、『星の王子さま』は直接的に何かを伝えたり答えを示したりはせず、読者なりの答えを見つけることができる本なのです。
正直なことをいうと、一度読んだだけで全てを理解することは難しいと思います。
でも、それでいいんです。
自分が理解できたところや共感できたところ、胸に響いた言葉などを拾い集めていけば、それはあなたのあなたなりの『星の王子さま』になるのです。
読書感想文を書く時にも、自分の感じたことや心に残ったことを素直に書くだけできっとそれは素晴らしいものになっているはずです。
おすすめ② 挿絵が可愛い
二つ目のおすすめポイントは、挿絵です!
絵本のような挿絵がとにかく可愛く、面白いのです!
挿絵の良いポイントは、想像がしやすいということです。
たとえば、象を飲み込んだ大蛇ボアと言われても上手く想像できませんよね?
でも実際にその絵があったとしたらどうですか?
あれこれ想像をするまでもなく、象を飲み込んだ大蛇ボアがどのようなものなのかわかりますよね。
その他にも、自分の星に住んでいた時の王子さまのモーニングルーティンであった火山の煤掃除なんかも挿絵があってその様子がとても分かりやすく読みやすいんです!
読書が苦手な方でも挿絵を楽しみながら読み切ることができるんではないでしょうか。
ちなみに『星の王子さま』の挿絵はかなり重要な要素で、最後に王子さまとお別れしたところの風景が挿絵であり、その挿絵の説明で終わっているので気になる方はぜひ、最後まで読んでみてください♪
おすすめ③ 本文が短いのに内容がとても濃い
読書感想文を書くにあたって一番挫折しやすいのが、読み切るということだと思います。
『星の王子さま』は短編程度の長さの物語で、場面もころころと変わるのでとても読み切りやすい内容です。
そのうえ、内容がとっても濃いんです!
名言が多く、よく考えさせられる内容がたくさんあります。
短いのに内容があるということは、読み切れて書きやすいことにつながるので読書感想文の本にかなり適していると言えます。
まあ、哲学的で一度読んだだけでは理解できないところもある(そういう面では書きにくいということになる場合もある)と思いますが、自分の心に響いたところを書けばいいと思います!
こんな人にもおすすめ!大人になってしまったあなたへ
『星の王子さま』は子供におすすめの本だとよく言われます。
けれど本当に読んで欲しいと私が感じるのは、
毎日が忙しいと感じてしまっている大人になってしまったあなたです。
何かに思い悩んでいるあなたです。
大切なものがなにか見失ってしまっているあなたです。
少しでもいいのでぜひ『星の王子さま』との時間をとってください。
読み終わったあと、あなたの周りの風景がきっと今までとは違ったように見えるはずです。
まとめ
長々と『星の王子さま』について語りましたが、結局のところ、個人的に好きな本なので読んでみて欲しいってことです(笑)
ぜひ多くの人に『星の王子さま』を手に取ってもらえたらとても嬉しいです♪
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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