こんにちは、植物を育てることが趣味の”とと”です!
今回は河津桜の実生 Vol.3 ということで、すくすく育った苗の植え替えと支柱立てをした様子をお届けします!
発芽してからここまで大きく育ってくれたことは、正直とても嬉しいです!
では、さっそくいってみましょう!
河津桜の実生 Vol.1 ‘播種編’ はこちら↓

河津桜の実生 Vol.2 ‘発芽編’ はこちら↓

気づいたら 20cm 超えていた!
発芽してからというもの、毎日水やりをしながら「早く大きくなれ〜」と念を送り続けていたのですが、気が付けばいつの間にか高さが 20cm を超えていました!

あんなに小さかった双子葉(ふたまたに分かれた最初の葉っぱ)が今やどこへやら…河津桜の成長って本当に早いですよね。発芽した直後は「ちゃんと育つのかな?」と自信がなく半信半疑でしたが、こうして 20cm を超えた姿を見ると感慨深いものがあります。
葉っぱもしっかりと桜らしいギザギザの形になってきていて、幹もだんだん太くなってきた感じがします。発芽してしばらくは幹っていうよりも茎に近い感じでしたが、もう立派な幹ですね!植物の生命力ってすごいな〜と改めて実感させてもらいました。
ただ、嬉しい反面ひとつ困ったことが起きてきました。
それは「縦に長くなりすぎて、風ですごく…はちゃめちゃに揺れる」という問題です。
桜の苗ってほっそりしていて、背が伸びれば伸びるほど上の部分が重くなってフラフラしてしまうんですよね。少し風が吹いただけで根元から大きく揺れてしまっていて、見ているこっちがヒヤヒヤしてしまうほどです。
強い風が吹いたときに根元がグラグラすると根が傷んでしまうこともあります。せっかくここまでて育ててきた苗を傷めるわけにはいかない!ということで、植え替えと支柱立てを同時にやることにしました!
植え替えと支柱立て
まずは植え替え
植え替えのタイミングとしては、根が鉢の中でパンパンになってきたり、今回のように苗が大きくなってきたときが目安です。
鉢底から根が出てきていたり、水やりをしてもすぐに鉢から溢れて水が流れ出てしまうようになったときも植え替えのサインです。土の中が根っこでいっぱいになってしまって、水を蓄える余裕がなくなっている状態なんです。
一般的に植え替えに使用する土は赤玉土がメインで OK です。ただある程度大きくなってきたので、腐葉土(ふようど:落ち葉などが分解されてできた有機質の土)を混ぜてあげると根の張りがよくなります。
土の割合の目安はざっくり「赤玉土 7 : 腐葉土 3」くらいのイメージです。そこまでキッチリはかる必要はないので、感覚で大丈夫です!
植え替えのときは根をやさしくほぐして傷つけないよう注意しましょう。
今回はゴールデン培養土というアイリスオーヤマさんから出ている土と赤玉土を混ぜて使用しました。ゴールデン培養土は優れもので水はけがよく、通気性が良いので植物をぐんぐん育ててくれます。
ゴールデン培養土のアフィリ
植え替え作業は古い鉢から苗をそっと抜き取るところからはじまります。抜き取るときにいきなり引っ張るのは NG です。鉢の側面を軽く叩いたり、鉢を横に倒して少しずつ押し出すようにするとスムーズに抜けてきます。
根についた古い土は軽く落としてあげる程度で OK です。根をゴシゴシこすったり、無理やり土を全部落とそうとしなくて大丈夫。あくまでもやさしく、が基本です。
新しい鉢に土を少し入れてから苗を置いて、まわりに土を足して安定させていきます。土を入れたら最後にたっぷりと水を与えて完了です!

支柱もセットで立てよう
植え替えと同時に支柱(しちゅう:苗を風から守るために添える棒のこと)を立てました。

支柱は苗のすぐ隣に垂直に挿して、麻紐(あさひも)などで苗と軽く結びます。このとき ギュッと強く縛りすぎないのがポイント!幹が育っていくにつれて紐がくい込んでしまうので、余裕を持って結んでおきましょう。今回は園芸用の結束バンドを使用しました。
「8の字結び」という方法がおすすめです。苗と支柱の間にひと回し入れて数字の “8” の形になるように結ぶことで、苗と支柱の間にゆとりができて幹が太ってきても紐がくい込みにくくなります。
支柱を立てる位置は、苗の根元に近すぎても根を傷つけてしまうので、根元から 3〜5cm ほど離したところを目安にするとよいです。深さは鉢底近くまでしっかり挿し込んで、支柱自体がぐらつかないようにすることが大切です。

支柱を挿すときにぶちぶちと根が切れるような音や手ごたえを感じますが気にせずにしっかりと奥深くまで挿すように心がけましょう。
下の写真が植え替え・支柱立て後の様子です!

風でフラフラしていた苗が、支柱を立てた途端にしっかりとまっすぐ立ってくれました。すらっとまっすぐな姿は、なんかちょっとかっこいいですね。
支柱を立てたあとは定期的に紐の状態を確認してあげましょう。幹が太ってきたら紐を緩めたり結び直してあげる必要があります。放置しているといつの間にか紐が幹にくい込んでしまうことがあるので、月に 1 回くらいチェックする習慣をつけておくと安心です。
1年目の目標はとにかく「大きくすること」
河津桜の実生 1 年目の目標はシンプルです。
とにかくぐんぐん大きくする! それだけです。
剪定(せんてい:枝を切って樹形を整える作業)は一切やりません。桜の樹形を整えたり花を咲かせるための管理は 2 年目以降でじゅうぶんです。
1 年目に剪定をすると、せっかく光合成(こうごうせい:葉っぱが日光を使って栄養を作ること)のために葉っぱを増やそうとしているのに邪魔をしてしまうことになります。葉っぱは植物にとってご飯を作る工場のようなもの。工場を減らしてしまったら、それだけ成長が遅くなってしまうんです。
「もう少し樹形を整えたいな〜」という気持ちが出てくることもあると思いますが(実際わたしも出てきます)、ここはぐっとこらえて自由に伸び伸びと育ててあげましょう!
剪定は花を咲かせるための大事な作業ですが、焦りは禁物。まずはしっかりとした幹と根を育てることが、数年後の開花への近道です!桜の剪定適期は落葉後〜芽吹き前の冬の時期なので、その時期まで待ちましょう。
実生から育てる桜は、挿し木や接ぎ木で育てたものと比べて花が咲くまでに時間がかかると言われています。一般的に実生の桜が花を咲かせるまでには 5〜10 年ほどかかることもあります。気が長い話ですが、それだけに咲いたときの感動は格別なはずです。今から楽しみで仕方ないですね!
これからの管理は?
植え替えも終わったところで、これからの管理方針を整理しておきます。気をつけたいポイントは 3 つです。
水やりは毎日!水切れ、ダメ、絶対!
桜は水が大好きです。特に 1 年目の小さい苗は根の量が少なく土の水分がすぐになくなってしまうので、毎日しっかりと水やりをしてあげましょう。
夏場は特に乾燥が早く、朝水やりをしても午後には土がカラカラになっていることも珍しくありません。夏は朝と夕方の 2 回を基本にしてください。「今日はいいか〜」と 1 回サボっただけでカラカラになってしまうことがあるので要注意です!
一度でもカラカラになり、根が傷んでしまうと成長が一気に遅くなります。
水やりのやり方は鉢底からたっぷりと水が流れ出るまでしっかりと与えるのが基本です。少量の水やりを何度も繰り返すよりも、一度にしっかりと与えるほうが根の深いところまで水が届いて根が育ちやすくなります。
冬は土の表面が乾いてきたら水やりをするくらいの頻度で大丈夫です。ただし完全に乾かしてしまうのは NG。常に少し湿った状態を保つように意識してみてください。
旅行などで丸 1 日家を空けてしまうようなときは「腰水(こしみず)」が使えます。鉢の 3 分の 1 ほどの深さの水を容器にためて、そこに鉢ごとドボンと浸けておくだけで OK です!桜の場合は鉢受けに水が溜まっていても根腐れしにくいので、水切れが心配なときは積極的に使ってみてください。
肥料は月 1 回の液体肥料で
1 年目の苗に肥料をガンガン与えるのは NG です。「たくさんあげたほうが早く大きくなるんじゃ?」と思いがちですが、肥料が濃すぎると「肥料枯れ(ひりょうがれ)」という根や葉のダメージが起きてしまいます。
人間に例えるなら、生まれたばかりの赤ちゃんにいきなりステーキを食べさせるようなものです。消化できなくてかえって体に悪いですよね。植物も同じで、小さな苗には消化しきれないほどの栄養は必要ないんです。
ただ赤玉土メインの用土の場合は肥料分がほとんど含まれていません。まったく栄養ゼロの状態も成長に影響するので、月に 1 回、規定量の液体肥料(えきたいひりょう:水に薄めて使う肥料)をあげていくようにしましょう。
液体肥料のいいところは即効性があって量の調節がしやすいところです。固形の肥料(ほどけながら少しずつ効くタイプ)と違い、与える量を細かくコントロールできるので初心者の方にもおすすめですよ!
特におすすめの液体肥料は下のものになります。ワンプッシュで規定量が出るので、測る手間が省けます!
置き場所は明るい日陰〜午前中の日当たりが理想
桜は樹木ですので日光が大好きです!しかし、まだ苗が小さいうちは真夏の強烈な直射日光には注意が必要です。
大きな桜の木は葉も丈夫なので一日中直射日光を浴び続けても耐えることができますが、小さな苗はまだ葉が柔らかく強くないため、真夏の直射日光を一日中浴び続けると葉焼け(はやけ:強い日光で葉が焦げたようになること)を起こしてしまいます。
理想の置き場所は午前中だけ日が当たって午後は明るい日陰になるような場所です。東側の壁際やベランダの端など、半日陰になる場所を探してみましょう。
置き場所で調節できない場合は遮光ネット(しゃこうネット:日光を一部カットするネット)を使うのが手軽でおすすめです!遮光率 30〜50% 程度のものを選ぶと桜には丁度よい日当たりになります。
秋になって涼しくなってきたら日当たりのよい場所に移してあげましょう。冬はしっかりと寒さに当てることで休眠打破が促され、翌春の芽吹きがよくなります。冬の管理は屋外の日当たりのよい場所でOKです。
まとめ
今回のポイントをまとめるとこんな感じです!
- 高さが 20cm を超えたので植え替えと支柱立てを実施。植え替えは根をやさしく扱い、支柱は 8 の字結びで余裕を持って固定するのがベスト
- 1 年目は剪定なし!とにかく大きくすることが最優先。葉っぱは植物にとっての栄養工場なので減らさないようにしよう
- 水やりは毎日・たっぷりと。夏は朝夕の 2 回が基本で、水切れには絶対に注意
- 肥料は月 1 回・規定量の液体肥料で。与えすぎは肥料枯れの原因になるので少量からスタート
- 置き場所は午前中だけ日が当たる半日陰が理想。真夏の直射日光に長時間当てるのは葉焼けの原因になるので注意
ここまで来たら、あとは日々の管理を続けるだけです。発芽してから大きくなっていく様子を毎日見るのが楽しくて仕方ないです!数年後には本物の河津桜の濃いピンクの花が咲いてくれることを夢見て、引き続きがんばっていきます。
次回はもう少し大きくなってからの更新になると思いますが、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!
では、よい seeding life を!



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