こんにちは、植物を育てることが趣味の”とと”です!
じめじめとした梅雨の季節がやってきました。観葉植物を育てている方にとって、梅雨はちょっと悩ましい時期ではないでしょうか?
湿気がこもったり、急に強い日差しが出てきたり、気がついたらカビや害虫が…なんてこともありますよね。
今回は「梅雨の管理方法」に絞って、室内・屋外それぞれのポイントをできるだけ詳しくまとめました。ぜひ最後まで読んでみてください!
梅雨が観葉植物に与える影響
まずは梅雨の時期に観葉植物がどんな影響を受けやすいのかを把握しておきましょう。管理のポイントを理解するうえで、とても大切なことです。

梅雨の時期に起こりやすいトラブルをまとめると、以下の5つが挙げられます。
- 高温多湿(気温も湿度も高い状態が続くこと)による根腐れや病気の発生
- 曇りや雨が続くことによる日照不足と、それに伴う徒長(とちょう:茎や葉がひょろひょろと間延びすること)
- 晴れ間に急に強い日差しが当たることによる葉焼け(はやけ:葉が茶色く焦げたようになること)
- 蒸れによるカビの発生や、コバエ・ハダニなどの害虫の増加
- 長雨で土が過湿(水が多すぎる状態)になり根が傷む
「あるある!」と思う方も多いのではないでしょうか。これらのトラブルはどれも、梅雨の特有の環境変化が引き起こすものです。それぞれに合った管理をすることで、ダメージを最小限に抑えることができます。
この記事では「室内管理」と「屋外管理」に分けて詳しく解説しています。ご自身の育て方に合った部分をチェックしてみてください!
【室内管理】梅雨の管理方法
室内で観葉植物を育てている方の中には、「外が雨だから関係ない」と思っている方もいるかもしれません。しかし実際には、室内でも梅雨の影響はしっかりとあります。
湿度の上昇・日照不足・風通しの悪化などが重なるため、普段よりも少し手をかけてあげる必要があります。以下のポイントを順番に確認していきましょう。
① 水やりの頻度を減らして根腐れを防ぐ
梅雨の時期は空気中の湿度が高くなるため、土の中の水分が蒸発しにくくなります。そのため、いつもと同じタイミングで水やりをしていると、土の中が常に湿った状態になってしまいます。
この状態が続くと根が呼吸できなくなり、「根腐れ(ねぐされ)」と呼ばれる状態を引き起こします。根腐れとは、根が腐って植物全体が元気をなくしてしまう状態のことです。一度根腐れを起こすと回復が難しいこともあるため、予防がとても重要です。
梅雨の時期は「土の表面が乾いてからさらに2〜3日後」を目安に水やりをしましょう。指を土に1〜2cm差し込んでみて、まだ湿っていると感じたら水やりは不要です。乾燥しているか判断が難しい場合は、竹串を刺してみるのもおすすめです。抜いたときに土がついてこなければ水やりのサインです。
また、水やり後の受け皿の管理も非常に重要です。水やりをしたあとに受け皿に水が溜まったまま放置していると、その水が鉢の中に逆流して過湿になる原因になります。水やり後は必ず受け皿の水を捨てるようにしましょう。
② 風通しを確保して蒸れとカビを防ぐ
梅雨の時期は窓を閉め切ることが多く、室内の空気がよどみやすくなります。風通しが悪い状態が続くと、葉の周りに湿気がこもり、カビの発生や害虫の温床になってしまいます。
とくに葉が密になりやすいモンステラやポトスのような大きな葉を持つ観葉植物は、蒸れの影響を受けやすいので要注意です。
以下の方法で風通しを確保してあげましょう。
- 雨が降っていない時間帯に窓を少し開けて換気する
- サーキュレーター(室内の空気を循環させる小型の扇風機のようなもの)や扇風機を活用して空気の流れをつくる
- 葉が重なり合って密になっている部分は、剪定(せんてい:不要な枝や葉を切り整えること)して風の通り道をつくる
サーキュレーターは梅雨の時期だけでなく、冬の暖房効率アップや夏の冷房補助にも活躍します。観葉植物をたくさん育てている方には、1台あると通年で重宝するアイテムです。
③ 日照不足を補う工夫をする
曇りや雨の日が続くと、室内に差し込む光の量がぐっと少なくなります。光が不足すると、植物は光を求めて茎を伸ばそうとするため、「徒長(とちょう)」が起こりやすくなります。徒長した植物はひょろひょろとして見た目も悪くなり、病気への抵抗力も落ちてしまいます。
日照不足の対策には、まず置き場所の工夫から試してみましょう。
曇りの日でも、窓際は室内でもっとも明るい場所です。植物を窓際に移動させるだけでも、受け取れる光の量がかなり変わります。とくに北向きの部屋に置いている場合は、南側や東側の窓際に一時的に移動させるのが効果的です。
それでも光が足りないと感じる場合や、窓際への移動が難しい環境の場合は、植物育成ライトの活用がとても有効です。
植物育成ライトとは、植物の光合成(こうごうせい:植物が光を使って栄養をつくり出す働き)を助けるために必要な波長の光を出す専用のライトです。近年ではデザイン性の高いものも増え、インテリアとして部屋に馴染むタイプも多くなっています。
選ぶ際のポイントをまとめると、こんな感じです。
- LEDタイプがおすすめ…省エネで発熱が少なく、長時間使っても電気代や熱によるダメージが気になりにくい
- 赤色+青色のLEDタイプ…光合成に必要な波長をバランスよく含んでおり、多くの観葉植物に対応できる
- 白色LEDタイプ…見た目が自然で部屋のインテリアに馴染みやすく、育成効果も十分なものが多い
- クリップ式や首振りタイプ…好きな角度に調整でき、複数の植物にも対応しやすいので初心者でも扱いやすい
植物育成ライトを使う場合、照射時間は1日8〜12時間が目安です。タイマー付きのコンセントを使えば自動でオン・オフできるのでとても便利ですよ!
また、ライトは植物に近すぎると葉焼けの原因になることがあります。最初は30cm以上離したところから使い始め、様子を見ながら少しずつ距離を調整しましょう。
植物育成ライトは梅雨の時期だけでなく、日当たりの悪い部屋での通年管理にも役立ちます。一度導入すると「もっと早く使えばよかった!」という声も多いアイテムです。
④ 急な晴れ間の葉焼けに注意する
梅雨の時期に意外と見落とされがちなのが、晴れ間が出たときの強い日差しによる葉焼けです。曇りの日が続いたあとに急に強い太陽光が差し込むと、植物がその変化に対応できず、葉の細胞が傷ついてしまいます。
葉焼けは、葉が茶色や白っぽく変色した状態のことで、一度葉焼けした葉は元の状態に戻りません。見た目のダメージだけでなく、光合成の効率も下がってしまうため注意が必要です。
窓にレースカーテンをかけて直射日光を和らげるのが手軽で効果的な方法です。とくに南向きや西向きの窓際に植物を置いている場合は、晴れた日だけでもカーテン越しに光を当てるようにしましょう。梅雨明けの強烈な日差しにも同様の対応が有効です。
⑤ カビや害虫を定期的にチェックする
高温多湿の梅雨は、カビや害虫にとって絶好の繁殖シーズンです。気づかないうちに土の表面や葉の裏にカビが生えていたり、コバエ(腐葉土などに発生する小さなハエ)が大量発生したりすることがあります。
週に1〜2回は以下の3か所を観察する習慣をつけましょう。
- 土の表面…白いカビや緑色のコケが生えていないか確認する
- 葉の裏側…ハダニやカイガラムシなどの小さな害虫がついていないか確認する
- 鉢まわり…コバエが飛んでいないか、鉢底から異臭がしないか確認する
土の表面にカビが生えてしまったときは、その部分の土を取り除いてシナモンパウダーを軽くふりかけると、天然の殺菌効果が期待できます。植物への影響が少なく、手軽にできるのでぜひ試してみてください。
コバエが発生してしまった場合は、土の表面を無機質の砂(赤玉土の細粒など)で覆う「化粧土(けしょうつち)」が効果的です。コバエは土に卵を産みつけるため、表面を覆うことで産卵を防ぐことができます。
【屋外管理】梅雨の管理方法
ベランダや庭で観葉植物を育てている方は、雨に直接さらされる分、室内よりもさらに多くのリスクがあります。しっかりと対策を取ることで、梅雨のダメージを大幅に抑えることができます。

① 長雨のときは雨の当たらない場所へ移動させる
観葉植物の多くは熱帯・亜熱帯の出身で、雨の多い地域が原産のものも少なくありません。しかし、日本の梅雨のように何日も雨が降り続ける環境は、それとはまた別の話です。
雨が長く続いて土が常にびしょびしょの状態になると、根が酸素不足になって根腐れを起こします。とくにサンスベリア(トラノオ)やフィカス(ゴムの木の仲間)のように乾燥を好む種類は、長雨に特に弱いので要注意です。
雨が3日以上続くようなら、軒下(のきした:屋根の出っ張りの下の空間)や屋根のあるベランダの奥へ移動させましょう。鉢が重くて動かしにくい場合は、キャスター付きの台(ガーデンキャリー)を事前に用意しておくととても便利です。梅雨前に準備しておきましょう。
② 鉢の排水性(水はけ)を梅雨前に確認・改善する
長雨にさらされてしまった場合でも、鉢の水はけが良ければ根腐れのリスクをある程度下げることができます。梅雨に入る前に鉢の排水状況をチェックしておきましょう。
- 鉢底の穴…土や根でふさがっていないか確認する。ふさがっている場合は爪楊枝などで優しく通す
- 鉢底石(はちぞこいし)…鉢の底に敷いて水はけを良くするための石や軽石が入っているか確認する
- 土の状態…長年使っていた土が固まって水はけが悪くなっている場合は、梅雨前に植え替えを検討する
また、鉢を地面や床に直接置いていると、鉢底の穴から水が抜けにくくなることがあります。鉢台やレンガなどを使って鉢底を地面から少し持ち上げてあげるだけでも、排水がスムーズになります。
③ 遮光ネットで急な強い日差しに備える
屋外管理で梅雨にとくに気をつけたいのが、雨続きのあとに突然やってくる強い日差しによる葉焼けです。曇りが続いた後の晴れ間は太陽光が非常に強く、日照不足に慣れた植物にはダメージが大きくなりがちです。
そこで役立つのが「遮光ネット(しゃこうネット:日光の一部を遮る専用のネット)」です。以下のポイントを参考に活用してみてください。
- 遮光率20〜50%のネットが観葉植物には使いやすいサイズ感
- ネットが張れない環境では、すだれや寒冷紗(かんれいしゃ:農業用の薄い網目の布)でも代用できる
- 直射日光が当たりやすい時間帯(午前10時〜午後2時ごろ)だけでも日陰をつくるだけで効果がある
梅雨明け後は急に真夏の強い日差しになります。梅雨の期間中に日照不足で弱った植物は特に葉焼けしやすい状態です。梅雨明け直後の数日間は、日当たりの良い場所ではなく明るい日陰からスタートし、少しずつ日光に慣らしていくようにしましょう。
④ 害虫の発生を防いで早期対処する
屋外では室内よりも害虫の被害を受けやすく、梅雨の時期はとくにナメクジ・カタツムリ・アブラムシ・ハダニなどが活発になります。
ナメクジやカタツムリは葉や茎をかじるのが特徴で、雨上がりの朝や夕方に活動しやすいため、そのタイミングでチェックすると見つけやすいです。アブラムシは新芽や柔らかい葉につきやすく、植物の汁を吸って弱らせます。密集して発生するため、見つけたら早めに対処することが大切です。
アブラムシは霧吹きや水をかけるだけで落とせることも多いです。薬剤を使う前にまずは水で試してみましょう。
ハダニは乾燥した環境で増えやすいため、定期的に葉水(はみず:霧吹きで葉に水をかけること)をすることで予防になります。
⑤ 強風・豪雨への事前準備をしておく
梅雨の時期は突然の強い雨や風を伴うことがあります。大型の観葉植物は強風で倒れてしまうことがあるため、台風や大雨の予報が出ているときは早めに室内へ取り込む、または低い場所や壁際に移動させるなどの対策をしておきましょう。
また、激しい雨が続くと葉の上に泥はねが付着することがあります。泥が葉についたまま放置すると光合成の妨げになるため、晴れた日に濡れた柔らかい布や霧吹きで優しく拭き取ってあげましょう。
梅雨の時期の肥料管理はどうする?
梅雨の時期に肥料(ひりょう)はどうすればよいか迷う方も多いと思います。結論から言うと、梅雨の時期は施肥(せひ:肥料を与えること)を控えるのが基本です。
その理由はふたつあります。
- 日照不足で生育が鈍くなっている…植物が肥料を吸収しきれず、根に負担をかける「肥料焼け(ひりょうやけ:濃度が高い肥料によって根が傷むこと)」を起こしやすい
- 過湿の土に肥料が溶け込む…根への刺激が強くなりすぎて、余計なダメージを与えてしまう
梅雨の間は肥料をいったんストップするのが安心です。どうしても与えたい場合は、規定量よりも薄めた液体肥料(えきたいひりょう)を2〜3週間に1回程度にとどめておきましょう。肥料は梅雨が明けて日照が戻ってから改めてスタートするのがおすすめです。
梅雨の管理まとめ
最後に、今回ご紹介した梅雨の管理方法を一覧でまとめておきます。ぜひ参考にしてみてください!

室内管理のポイント
- 土が乾いてからさらに2〜3日後を目安に水やりをする/受け皿の水はすぐに捨てる
- 窓の換気やサーキュレーターで風通しを確保する
- 窓際への移動や植物育成ライトで日照不足を補う
- レースカーテンを活用して急な強い日差しによる葉焼けを防ぐ
- 日々のチェックでカビ・害虫を早期発見する
屋外管理のポイント
- 雨が3日以上続く場合は軒下や屋根のある場所へ移動させる
- 梅雨前に鉢底の穴・鉢底石・土の状態を確認して排水性を改善しておく
- 遮光ネットやすだれで晴れ間の急な日差しに備える
- 雨上がりの朝夕に害虫チェックを習慣にする
- 台風・大雨の予報が出たら早めに室内へ取り込む
共通のポイント
- 梅雨の間は肥料を控えるか、薄めた液体肥料を2〜3週間に1回程度にする
- 梅雨明け後はすぐに強い日光に当てず、明るい日陰から徐々に慣らす
梅雨の時期は何かと植物の管理が難しく感じることもあると思いますが、ポイントさえ押さえておけばきちんと対応できます。一番大切なのは「水のやりすぎに気をつける」「風通しを確保する」「急な日差しの変化に備える」この3つです。
また梅雨明け後は日差しが強くなり、気温も高温になり、環境が激変します。そのため梅雨明け後の管理も非常に大切になってきます。(梅雨明け後の管理方法もいずれは紹介しようと思います。)
じめじめした季節も、植物たちと一緒に上手に乗り越えていきましょう!梅雨が明けて夏の日差しが戻ったとき、元気な姿を見せてくれるはずです。
観葉植物の梅雨管理、ぜひ参考にしてみてください!次回もお楽しみに。






コメント